見沼たんぼ雑記4/18「見沼の地史」



フィールドになかなか行けないので…少し志向を変えて…「見沼の地史」です。
本業に近い仕事で使用予定の写真です(試作品)。…細部はまちがいもありますが…概略はつかめると思います。
さて、時代はまず13万年前に遡ります。
1.温暖化の時代(氷河が融けて海水面が上昇した時代。下末吉海進といいます)。埼玉の平野部は古東京湾とよばれる海の底でした。
2~4.2万年前のウルム氷期に向かって海面は徐々に低下(氷河が形成されるので)。最大120mぐらい低下し、東京湾は古東京川の谷に。埼玉平野部でも谷がつくられ…グランドキャニオンのように…(この平らな面が台地となります)
5.6千年前をピークに、また温暖化の時代。奥東京湾とよばれる海が谷に侵入しました。(縄文海進といいます。貝塚が当時の海岸線に形成されました)
6.海岸線は現在の位置に後退。谷底に土砂が堆積し、低地ができました。
7.もし、AとBを塞いだら…
①縄文海進以後、荒川(当時の入間川)の自然堤防でふさがれ、見沼(三つの沼?)が誕生!
②1629年、現在のJR武蔵野線の南側に築かれた八丁堤により、見沼溜井(貯水池)が誕生!
③1728年、見沼溜井を干拓・新田に…。見沼溜井に代わる用水、見沼代用水が完成。見沼たんぼが誕生!

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コメント

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No title

自然を理解するにはそこの地史は大事ですよね。それと見沼に対する深い愛情は感じていましたが、その背景の一端をうかがわせていただきました。敬服です。

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それだけ長い時間をかけて作られてきた見沼たんぼ、これからも大切に見つめ続けたいですね!私も濃尾平野を少しは考えようかな...?

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見沼たんぼに長い歴史を感じました。これからも続けてお話を聞かせて下さい。

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kinosさん。お褒めの言葉、ありがとうございます。なかなかフィールドに出れなかったので…ちょっと違ったものを載せてみました。私も、その土地の自然を理解するには、地史を知ることは大変に大切なことだと思っています。

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Blackdogさん。ありがとうございます。長い年月をかけて作られた自然ですが、今の社会では、それをいとも簡単に破壊することができますよね。平野の自然は、人の手も加わりつつ維持されてきた自然なので、山の原生林を守るより、もしかしたら大変なことなのではと思っています。

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ばたばたさん。ありがとうございます。見沼の現在の自然と、それを作り出してきたその長い歴史を、何とか書ければと思っています。仕事の関係で更新の回数が減っていますが、何とか頑張りますので、今後とも見ていただければと思います。

No title

埼玉の市街地の真ん中に広大な田んぼが広がる理由がわかるような気がします。気が遠くなるような歴史があるのですね。

No title

papagenoさん。コメントありがとうございます。田んぼ(低地)と雑木林(台地)の自然景観が作り出される歴史にもなります。しかし、埼玉平野部でこの田んぼや雑木林がどんどんなくなっていくように思います。何とかこの自然を…そんな思いでブログを始めました。
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見沼の野鳥を中心とした自然を紹介しています

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